読書の秋 「猫の妙術」を読もう!
猫の妙術とは?
白心館の推薦図書は「猫の妙術」です。
1727年(享保12年)刊の名著ですよ!

暴れん坊将軍の時代だね。
高学年の子から、貸し出して、回し読みしてもらうことにしました♪


読書は思考能力を高めて、合氣道の稽古にもいい、と有名な合氣道の先生も言ってるよ。
最初に読み始めてくれたのは、六年生のKちゃんだ。


キャ~!Kちゃん素敵~!なんて綺麗なの!?
美少女には、読書も似合うね。

「猫の妙術」は、猫と会話ができるお侍と四匹の猫達、そして侍の屋敷に現れた巨大な大鼠の、ファンタジー要素もある剣術書です。
技の中の真理

それで、物語の核心なんだがな。
「技の中の真理に目を向けろ」という一節が出て来ます。
ところが、これを良く思わない人もいるんです。


まあ、話を聞いてよ。
私が以前、在籍していた教室であった話です。
稽古中に私が「あ~!この技は基本体操の○○技の応用ですね!」と言ったところ、
館長は怒髪天を衝かんばかりの凄まじい形相で怒り狂い、
「余計なことを考えるな!!言われたことだけやれ!!貴様はそこまでのレベルじゃない!!自分の考えを入れてやるのは、三段か四段になってからにしろ!!!!!!」
と、あらん限りの声で怒鳴って来ました。
あの人の、あの顔を見たら、誰もあの人に教わろうとは思わないだろうな。


蔵王、その館長さんに直接、会ったことあるの、私達の中で、あなただけよね。
そんなに酷かったの?
ああ、まるでバケモノだ。
県内じゃ有名な話だったよ。
それに、この教室じゃどれだけ、何年頑張っても、絶対、黒帯にはなれない。


十年やっても白帯のままとか、ザラだったんだよね?
それじゃ、ここじゃ、怒鳴った館長は「バケモノ先生」と呼ぶことにしようね。
バケモノ先生、呆れたものね。
それで、「三段になってから考えろ」なんて、よく言うわ。

この話を、白心館の前身、一心館移籍後、師である故・及川春樹氏に話して、
「いや~、○○さん(怒鳴ったバケモノ先生の名)、なんであんなことくらいで、あんなに怒ったんですかね?」
と、聞いてみたところ、返って来たのは驚くべき答えです。

及川先生は、バケモノ先生のことを良く知っていて、二人は犬猿の仲だったからな。
及川先生の回答
「あの人は、道場生に技の真理を理解されて、自分より上手くなられたくないんだ。
だから、わざと動きの原理を教えずに、デタラメを教え続けているんだよ」
何それ!?まるで詐欺じゃない!?

この体験があったことが元となり、今、自分が指導する立場になって、技の中で基本体操などの真理が、どう生かされるのか、私は、これでもか!いうくらい丁寧に教えています。

一方的に「言われたことだけやれ!」なんて怒鳴らないで、動きの原理を、ちゃんと理解してもらうんだね。
それでさ、話は、まだ終わりじゃないんだよ。
邪心は心身を蝕む

俺は犬だ、鼻が利く。
バケモノ先生は、身体が臭くて、嫌な臭いがプンプンしてたよ。
人を騙して詐欺みたいなことしてたから?


多分さ~。
嘘ついたり、悪いことばっかりしてると、脳や体がマトモに動かなくなるんだよね。
身体中に溜まった老廃物なんかがさ、外に出て行かないんだよ。
そんな状態じゃ病氣になっちゃうね。
嘘で人は騙せても、自分は騙せないんだわ。


反対に及川先生は、香水みたいな、いい匂いがしたぞ。
及川先生に会ったことあるのも、蔵王だけだね。
でもさ、それホントに、コロン付けてたんじゃないの?


いいや、違う。
そんなもの、付けるような歳じゃなかったし、だったら、俺は分かる。
白心館の秋

嫌な話が続いてゴメンね。
もう一度、Kちゃんに登場してもらうよ。

本当にウットリするような美少女さんですね♡

この子は、入門早々、「早く白帯から色帯になりたい」と申し出てきてます。

まさか、「お前なんか十年経っても白帯!三段になってから言え!」とか、メチャクチャ言わなかっただろうね?アハハハ!
当たり前!!!快諾してます!!!
ちょっと話はズレるが、白心館では帯の色は、自分で選べるんだ。
級ごとに帯を買い代えてたら、大変だからな。


誰だって、自分の好きな色の帯、したいですよね?
白心館では、技量の優劣を問うことありません。
技の真理を毎回、繰り返し丁寧にお伝えしてます。
だからね、どんな人でも、上手くなれるんだよ!


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