稽古中に走らされるということ 一心館が「走れ」と言わない理由
馬の里からありがとうございます
福島県、南相馬市の乗馬クラブにて。これは私の妻です。
何で、いきなり馬なの？ ビックリしたよ。
子供クラスに、県境を越えて、福島県から三姉妹の方々が入門されてます！
馬の里、相馬市からはるばるお越しになられてるんです。
これはありがたいな！大事にさせてもらわないといけないよ。
地元の合気道教室より、一心館を選んでくれたんだ。
相馬方面の皆さんへ。
私の住まいは山元町です。
相馬方面から通われる方が増えれば、いずれ山元教室をやりたいと思ってます。
よろしくお願いします。
一心館ではありません 稽古中に走らせる教室
それで、遠いところから通っていただける方もいる、道場生の皆さんを大事にしなくてはならない、というお話なんですが。
今回はコレ！
稽古中に生徒さんを走らせることは、いいことなのか？
おい、どういうことだ？説明してくれよ。
例えば、全員で一列になって、先頭の人が列の後ろに並び直す、二人一組の稽古で、他の人と組み直す、そういうことがあるでしょう？
そうやって移動する時に、歩くのがいいのか？走るのがいいのか？という話なんだ。
まあ、この画像を見てよ。
一列に並んで稽古してる道場生の皆さん。
先頭の人は技の後、最後尾に並び直します。
こんな時、私は前の団体ではなんと「走らされて」いたんです。
「切り替えを早くしろ！モタモタするな！」って散々言われたんだってさ。
まるで、奴隷や家畜でも追い立てるみたいじゃないか？
ずいぶん失礼だな！
せっかく通ってくれてるんだぞ。
俺だったら、噛みついてやるよ！
自分がいばって、いい気分になりたいから、としか思えないね。
亡くなった一心館の前代表も同じ団体にいたんですけど、稽古中に「走れ」と言わない人でした。
もちろん、私も「走れ」と言いません。
私は走らされるのが嫌でしたから。
実証と感想
それでね、試しにみんなに、走るのと歩くの両方やってもらったんだ。
その後、感想を聞いたんです。
すると、全員が全員、口を揃えて………
走るのは嫌だ！
と、回答されました。
皆さんの意見を聞いてみましょう。
「技の後に、すぐに走らなくてはならないと思うから、そっちに心がいってしまい、技に集中できない」
私もそうでした！
「なんだかイライラする」
「他の人の技も見て、参考にしたいのに、見てる余裕が無い」
「周りが見えなくて危ない」
「単純に嫌だ」
否定ばかりですね。
当然だよ。
みんながどう思ってるか、考えようともしないことが問題だ。
人に何かやらせるなら、どういういい効果があるのか、ちゃんと説明しなきゃならないよね。
恐ろしい「走らせる教室」
こういった和やかな稽古風景も、走らされてはギスギスしたものになってしまいそうですね。
その生徒さんを走らせる前の団体では、ついに生徒さん同士がぶつかってケガをする事故が発生したそうです。
でも、走らせるのは止めなかったんだって。
逆切れして生徒さんに「注意力がない！もっと注意しろ！」って言ったらしいよ。
ムチャクチャだな！
走らせるのを止めるのが先だろう。
「走らせる教室」では黒帯になれない 努力は無駄
そして、その団体では、お金持ちで社会的に地位のある人は、あまり稽古に来なくても、級、段、を上に上げるようになります。
しかし、普通の人は何年間、一生懸命に稽古に通っても、ずっと同じ級で白帯のまま、など露骨に道場生を差別し始めました。
それも、生徒さんを走らせることと、無関係とは思えないな。
大ありだね。
走らせたりするから、みんなを、ただのお金を運んでくる奴隷にしか見えなくなっていったんだよ。
それが、だんだん、人を見下したり、差別したりする傲慢な心につながっていくのね。
どうして人間は差別なんかして喜ぶんだろ？
猫には分からないね。
私は差別に抗議して、破門にされたんです。
合氣道は続けたかったんですが。
何て言われて、破門されたの？
「指導員一同、君のことを、あれだけ騒いだ人がまだ合氣道をやりたいのか？と言って呆れている」と………
こんなこと、本人に聞かせるんだ。
最低！
俺は、あの時、車の中で待ってたんだ。
なんで呼ばなかった？
噛みついてやったのに！
一心館は走らせません 愛の教室です
嫌な話ばっかり続いてゴメン。
一心館は、道場生の皆さんを大切にしてるから、そんなヒドイことは言わないよ。
最後に、可愛らしい画像をご覧いただきます！♡♡
相馬三姉妹の次女、Kちゃんだね。
初めて道着を着たんだよ。
道着も帯も、皆さんのお下がり、無料です！
だが、ちょっと帯が長すぎるんじゃあないのか？
ハハハ！
変なツッコミ、入れないで！
そこが、初々しくてカワイイんじゃない！
誰かを貶すより、いつだって、こんなホッコリ風景、見ていたいよね。
ところで、だからって訳じゃないけどさ。
ボク達が、何を言いたいのかというと、
一心館では、今後とも、道場生の方を走らせることはありません。
皆さんを心より大切に考えています！